先日の練習会でタイヤの寿命が終了してしまいましたので、前後共にタイヤを交換します。ただ、このバイク、サイドスタンドしかありません。リアのメンテナンススタンドは持っているので、リアタイヤをジャッキアップするのは大丈夫なのですが、フロントタイヤのジャッキアップ方法が問題です。タイヤ交換や今後、フロントサスペンションのオーバーホールを行う上でもフロントタイヤのジャッキアップ方法の検討と対策が必要ですので、その対策を紹介します。
フロントタイヤジャッキアップ案について
ジャッキアップする案は3つあると思います。
- フロントジャッキを利用する。
- 大きめの脚立を使って、上側からロープで吊るす。
- エンジンガードを取り付けて、エンジン下からジャッキアップする、
1、フロントジャッキを利用する。
オンロード車両で良くあるジャッキを用いて行うものです。オフロードベースのモタードではフロントフォークが長いので、フロントジャッキのサイズが合うのか分からないので、この作戦はボツとさせて頂きます。
2.脚立を使って吊るす。
大き目の脚立をバイクの上に立てて、上からロープでハンドル回りを吊るす案はどのような形状のバイクでも有効だと思います。ただ、いかんせん脚立が無い。近くのホームセンターでレンタルすることも可能ですが、この作戦は次第点とさせて頂きます。
3.エンジンガードを取り付けて、エンジン下からジャッキアップする。
この車両にとって最良だと思うのですが、モタード車両であるこのバイクにエンジンガードはありません。軽量化目的には非常に的確な状態だと思います。エンジンガードを購入するのも良いのですが、結構なお値段です。それだけの安定感と強度があるので、非常に妥当なお値段だとは思います。エンジンガードを取り付けるためにエンジン前方のサブフレームにネジが切っているので、そこを利用してジャッキアップする治具を作ってみたいと思います。
治具作成工程について
L字の金属アングルと適当な木材を用意します。近くのホームセンターで調達してきました。アングル200円×2本と、家に有った余り物の2×4木材(買っても数百円)です。
まず、金属アングルをエンジン前方のサブフレームに取り付けたいのですが、アングルの穴が小さいので6mmのボルトが入るようにドリルで穴を広げます。(写真右端の穴の拡大)
金属アングルを車両のサブフレームに取り付けます。2つのアングル間の長さを測ってみます。12cmくらいでした。
2×4材を20cmほどで切断します。2×4材を20cmほどで切断します。
2×4材のセンターを出して金属アングルをビスでねじ止めします。これだけだと、若干バランスが悪いので、足をネジで取り付けて倒れにくくします。
車体への取り付けを行い、実験のために、パンタジャッキを用いて、ジャッキアップを行います。この際、リア側のメンテナンスジャッキは取り付けた状態です。どんどんパンタジャッキを上げていくと見事にフロントタイヤを浮かすことが出来ました。
パンタジャッキだと若干不安定さもあるので、フロントホイールを外す本番の時には油圧のガレージジャッキを使おうと思います。
さいごに
フロントタイヤのジャッキアップ成功です。
メンテナンスの時だけ使うための治具としては十分な役目を果たすと思います。サーキットでタイヤウォーマーを付けるために、と言うと治具の付け外しがめんどくさすぎるのと、外している間にタイヤが冷めるので使えません。その際には、高級なエンジンガードを購入することをお勧めします。
また、欲を言うと金属アングルが若干耐久性に不安が有ります。2倍の幅の金物も売っていましたので、そちらで構築した方が良いと思います。以上、参考になれば幸いです。
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