オイル交換後はオイルチェンジインジケーターをリセットしましょう。
前回のオイル交換の手順の中で説明するべきだったのですが、結構長くなってしまいましたので、改めてこちらで手順を説明します。 しかし、その前に悩ましい問題が有ると思います。まずは、その問題について考えていきましょう。
何キロごとにオイルは交換するべきなのか?
アドレスV125Sの説明書を読むと、以下のように書かれています。
オイル:新車後1000キロ、以降は6000キロ毎に交換。
オイルエレメント:新車後1000キロ、以降は18,000キロ毎に交換
アドレスV125S オーナーズマニュアル
新車後の1000キロは良いですが、以降の6000キロ毎は、いくらなんでも長すぎです。
私のおすすめは、以下の通りです。
- オイルは、3000キロ毎、もしくは、半年に1回に交換。
- エレメントは、オイル交換2回に1回交換
もちろん、それ以上の頻度で交換するのはお財布が許すので有れば良いと思います。
オイル交換が必要な理由
そもそもオイル交換が必要な理由って考えたことありますか?オイルはエンジン内で潤滑・冷却や密閉・応力分散・清浄・防錆など様々な機能を行っています。エンジンのシリンダー内でピストンが往復運動していると燃焼室と反対側のクランクケース内はエンジンの膨張行程(燃焼と吸気)の時に高圧になりピストンが動作する上で負荷になってしまいます。注射機に蓋してピストンを動かすと動きにくいことに似ています。クランクケース内の圧を抜いて、ピストンの負荷を減らしてあげるために、ブローババイガスを抜くのですが、その際にオイルを含んだブローバイガスが排出され、エアクリーナー内に戻されます。そのままエアクリーナーから吸気されるのですが、そのオイルは燃焼室で燃焼されて排気されます。このようにオイルは少しずつ減っていきます。そしてガソリンやオイルの燃焼に伴うカーボンもオイル内に蓄積していきます。オイルはどんどん減って汚れて潤滑・冷却等の効果が低下していき、エンジンにダメージを与えます。(エンジンオイルが汚れることによりエンジン自体は綺麗に保たれるのです。)もともと量の少ない原付のオイルですのでオイル管理は非常に重要な物になります。私も5000キロ無交換のオイルを抜いてみましたが、真っ黒ドロドロのオイルが出てきました。ちょっとやり過ぎたなぁ。と言うオイルでした。取扱説明書通りに行うのか、早めに交換するのかは、本当に悩ましい問題かと思いますが、エンジン壊すと大変ですので、ぜひおすすめの頻度でオイル交換して頂ければとと思います。
オイルチェンジインジケーターリセットの方法
最初に注意点ですが、以下の2点です。
- オドメーターが1000キロを超えるまではリセットできません。
- オイルチェンジインジケーターが点灯する前に交換した場合でも、リセットしてください。
それでは、手順になります。
- イグニッションスイッチ(メインキー)をOFFにします。
- メーターのアジャストスイッチ(赤〇)を押したまま、イグニッションスイッチ(メインキー)をONにして約3秒間以上押します。オイルチェックインジケーターが3回点滅して消灯したらリセットされます。
オイルチェンジインジケーターの交換時期設定方法
交換時期は、新車納車時には、初回1000キロ、以降6000キロ毎に警告するように初期設定されています。初回1000キロでの交換以降の6000キロ毎は長いので、設定を変更する方法を説明します。
- イグニッションスイッチをONにして、メーターにオドメーターを表示されます。
- アジャストスイッチを4秒以上押します。オイルチェンジャーインジケーターとインターバルインジケーターが点滅します。
- 前回のオイルリセットタイミングが3回点滅して、その後オイル交換時期の設定値が表示されます。
- アジャストスイッチを押すと500キロずつアップします。6000キロまで行くと、また500キロに戻ります。
- 設定したい距離を表示させた後、2秒間長押しします。設定完了です。
昔は、テプラでオイル交換距離を貼っていたりしましたが、バイクが勝手に覚えていてくれます。便利な機能ですので、ぜひご活用ください。
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